結婚している彼との恋愛を成就させる上で、どうしても外せないのが、彼に離婚してもらうということ。
とはいえ、当然ですが不法行為を行なったり、奥さんや彼を傷つける形で離婚に持っていけば、慰謝料の請求や彼との仲に亀裂が入ったりなど、後々禍根を残すことになってしまいます。
つまり、彼を離婚させたいのなら、彼自身に自発的に離婚するような環境を作るのが理想的だと言えます。
そこで今回は心理学的な観点から、彼を自発的に離婚を決断してもらう方法について解説していきたいと思います。
奥さんとの仲を冷えさせ、彼の離婚を引き寄せる心理学
さっそくですが、彼と奥さんとの仲を冷えさせ、彼が自ら離婚を決断したくなるように持っていくために活用できる心理学的テクについて見ていきましょう。
ミラーリング効果
ミラーリング効果とは、まるで相手が鏡に自分の姿を映したかのようにあなたが相手の行動や発言をなぞることで、相手の気持ちや考えを理解し、信頼関係を結んでいくために多くの人が活用する心理学と言えるものです。
たとえば目の前の相手が悲しんでいるのなら、同じように悲しむ。相手が嬉しそうにしているなら、自分も相手に合わせて笑顔になる。
その他にも、髪をかきあげたり、食事に行く仲なら同じ順番で食べたりといった相手の動きを真似することもあります。これがミラーリング効果なのです。
ミラーリング効果は、大好きな彼に限らず、コミュニケーションを取る上で非常に有効です。
というのも、誰かと親密な関係を築いていく上では、相手の感情などに共感しようとする姿勢が大切だからです。
ただし、いくら大好きな彼が相手であっても、異なる意見を持つ場合や、相手の行動を受け入れられない場合には、ミラーリング効果を使うことは逆効果となる場合があります。
共感できていないのに共感しているフリをするのは、バレてしまえば相手に不信感を与えますから、最悪の場合関係が悪化することもあるからです。
とはいえ、今の不倫関係から彼を完全に自分のものとする上で、中途半端な距離感では略奪愛も叶いません。
この人なら自分をわかってくれる、この人を手放したくない、彼に思わせるためにも、ミラーリング効果は有効な手法の一つとも言えるでしょう。
ページング
相手の所作を真似することに着目するミラーリングの他にも、相手との会話の方法に着目するページング、というのも彼を離婚させる上でページングという心理学の手法も活用できます。
ちなみにページングとは、物事をわかりやすく伝えるため、その物事を細かく分けて伝えるという技術です。
たとえば、長文だったり小難しい文章で相手に物事を伝えようとすると、読み手にとっては理解が進まなかったり、どこまで読んだかわからなくなってしまったりとストレスを与えることになります。
このようなストレスを軽減するために、長い文章なら2~3ページに分けて表示したりと工夫することで、読み手がどこまで読んだか把握しやすくなり、また、小難しい文章でも取り組みやすくすることができるのです。
彼との仲を深めていく上でこのページングという手法をどのように取り入れるかですが、具体的には口調だったり使う言葉のクセ、話すペースや声のトーンなどを、自然な形で相手に合わせていくというのが有効です。
というのも、人にはそれぞれ、心地がいいと感じる会話のペースがあるからです。
彼が離婚しない理由の一つに、この心地のいい会話のペースも要素としてあることが考えられます。
あなたの家族や友人のことを想像して貰えばわかりやすいと思いますが、彼と奥さんの場合、長年生活を共にして来たからこそ会話のペースや声のトーン、話し方などの癖が似て来ているのです。
そして、そのことを心地いいと彼は感じているのでしょう。そうなると、なかなか離婚には踏み切れないものです。
ですから、ページングを利用して、あなたには自分と似たものを感じる、一緒にいると居心地がいいと思わせるようにしましょう。
そうすることで、彼があなたを手放したくなくなり、離婚を決意する後押しとなるでしょう。
自己開示
自己開示とは読んで字の如くですが、あなた自身が心を開き、相手にありのままのあなたを伝えて知ってもらうことです。
もしかしてあなたは彼に、あなたのことを教えて欲しい、と求めているのではないでしょうか。
ですが、彼に自己開示してもらいたいと願うなら、まずはあなた自身が自分をオープンにすることが大切なのです。
あなたが自分をオープンにすれば、彼も自ずと、自分もそうしなければ、と心を開いた会話や態度を示してくれるでしょう。
なお、あなたの全てを知ってもらうためには、愛してくれているのだから私のことはわかるでしょう、と察してもらおうとする態度は捨てることも重要です。
人の気持ちや考えというのは、きちんと言葉や態度として示さないと伝わらないからです。
心理学的な観点から言っても、信頼関係を築いていく上で自己開示は重要な役割を果たしてくれます。
彼との絆をより強いものにしていくためにも、まずはあなた自身のことをもっと積極的に伝えていきましょう。
キャリブレーション
キャリブレーションとは、相手の声や仕草などから感情・心理状態を読み取り、コミュニケーションに生かしていく技術です。
キャリブレーションを実践すると、たとえば彼が悲しんでいたり辛い思いをしている時に共感の言葉をかけたりすることができるようになります。
人は自分を理解し共感してくれる他人には安心して心を開きやすくなりますから、もちろん、大好きな彼からも信頼されやすくなるでしょう。
彼にあなたと一緒にいてもらいたいと思わせるためには何より、たとえ離婚というリスクを冒してもあなたのことを手放したくないと思わせることが重要だということはここまでも触れて来ました。
キャリブレーションは、相手の表情や話し方などから心理状態を読み取るというスキルですから、経験を積めば習得することで誰にでもできます。
彼の心の状態に対してキャリブレーションを使って適切に対応していくことで、彼の心を捉えて離さないあなたになることができるでしょう。
PREP法
彼に離婚という結果にたどり着いてもらうために有効な心理学の手法に、PREP法というものもあります。
PREP法とはP(プロブレム)、R(リアリティ)、E(エモーション)、P(プラン)の頭文字をとったものです。
つまり、まずは自分が抱えている問題を明確にし、その問題が現実的かどうかを考え、そこから自分が感じている感情に注目し、最後に対処方法を考えるということです。
PREP法の効果として、自分自身が感じている感情や考えが混乱しているときに、客観的な視点で見ることができるという点にあります。
自分で自分を客観的に見ることができるようになることで、問題に対して冷静な判断ができるようになります。
また、問題解決のために具体的なアクションプランを立てられるようになることも期待できます。
彼にとって不倫が日常生活からの逃避であったり、単に奥さんとは楽しめない恋愛を謳歌したいだけであるなら、彼に離婚してもらうことは難しいかもしれません。
ですが、奥さんとの仲が完全に冷え切っていて、本当はあなたと一緒になりたい、という気持ちが彼の中にある、けれど離婚できていない、という状態なら、彼の中で単に離婚にまで進むための道筋が見えていないだけなのかもしれません。
そこで、PREP法の出番です。奥さんと離婚できないというプロブレム。奥さんとではなくあなたと一緒にいる未来に対するリアリティ。絶対にあなたと一緒にいたいという彼の中のエモーション。
そして、あなたとの未来を手に入れるために、離婚に向けて具体的にどんな手順で何をしなければならないのかというプラン。
順に組み立てて話を進めていくことで、あなたと過ごす未来がいかに彼に撮って重要であるかという理解も進み、彼も離婚に踏み切る決意を固めやすくなるでしょう。
I(アイ)メッセージ
心理学において、I(アイ)メッセージはコミュニケーションを円滑に進める方法の1つです。
不倫の恋を続けていく中で、離婚してくれない彼に対して、彼は本当に自分のことを愛してくれているのか、彼はいつ離婚してくれるのか、と不安や焦りを感じることも多いでしょう。
だからこそ、「どうしてあなたは離婚してくれないの?」「本当にあなたは私を愛してくれているの?」と話の主軸を相手に置いた言葉をかけてしまうことが多いのではないでしょうか。
ですが、これでは彼としては自分は責められていると感じるばかりで、あなたと会話するのが嫌になってしまうばかりです。
I(アイ)メッセージとは上記とは逆に、相手に対する自分の感情や思いを主観的に伝えることで、しっかりとコミュニケーションを取ることができる方法です。
先ほどの例を借りれば、「私はあなたのことをとても愛しているから、あなたが離婚してくれたら嬉しいな」と伝えるのです。要は、話の主語をあなた自身にすることが、I(アイ)メッセージの使い方なのです。
あなたからの言葉で、彼が「自分は責められている」と感じさせるのではなく、ただあなたの気持ちを受け止めてもらえるようにI(アイ)メッセージを使っていきましょう。
そうすることで、これまで頑なだった彼の心も解れ、離婚という選択肢とも向き合いやすくなるでしょう。
最後に
ここまで不倫からの略奪愛成就に向けて使える心理学の手法について紹介して来ました。
離婚して欲しいと迫るばかりでは、やがては彼はあなたのことを煩わしく思い、避けるようになるでしょう。
記事中でも触れましたが、彼とずっと一緒にいるためには、彼に自発的に離婚してもらうことが大切です。
今回の記事を参考に、彼が離婚を決意してくれるように、彼の心を捉えて離さない女性になりましょう。